ソラマメブログ

2009年02月06日

Youtubeとニコニコ動画で印税生活は送れるか?その2

Youtubeとニコニコ動画で印税生活は送れるか?からの続き。

この間、Youtubeとニコニコ動画がJASRACと著作権の包括契約を結んだので、オリジナル曲を含む動画を作ってアップして、爆発的に再生されれば夢の印税生活も可能ではないだろうか、という日記を書いた。

しかし疑問点がいくつかあって、頭に引っかかっていた。

ところがこの間JASRAC 2008年11月通常評議会員会の議事録をなんとなく読んでいたら、思わぬ情報を見つけた。
その部分を引用する。

----------------ここから----------------
巻上公一評議員
「YouTube」と包括契約を締結したことが新聞などで報じられたが、詳細を伺いたい。また、自分の楽曲を「YouTube」にアップロードしたいと考えているが、その際にJASRAC会員としてどういう点に注意すればよいのか教えていただきたい。

菅原常務理事
配布資料は上半期の報告書なので協議中と記載されているが、10月に「YouTube」との間で契約が成立した。契約条件は、国内の他の動画投稿(共有)サイトと同一で、使用料の適用料率は現在、広告料金等収入の1.875%である。「YouTubeとは、昨年から契約に向け協議を続けてきた。このサイトを運営する会社はアメリカの企業なので、アメリカの著作権法の範囲内での対応を考えていたようだが、日本はそれでは済まない。違法にアップロードされた動画をどう削除するかなどを求めていたところ、「YouTube」から具体的な対応システムが提示されたため、今回合意に至った。ただ、実務的に難しい点は、曲名ではなく実演者の名前などがサイト上のキーとなることである。JASRACが管理するためには動画に含まれる楽曲名が必要となるので、現在、「YouTube」との間で楽曲を特定した報告をどう提示してもらうかを詰めているところである。アップロードの方法は一般の方と同様だが、可能であれば会員の方自身がアップロードする場合は、後々の楽曲特定に活用するため、事前に楽曲名を会務部に知らせていただきたい」
----------------ここまで----------------

以上、引用終わり。

わかったことは
・使用料の適用料率は現在、広告料金等収入の1.875%
・JASRACが管理するためには動画に含まれる楽曲名が必要
・現在、「YouTube」との間で楽曲を特定した報告をどう提示してもらうかを詰めているところ

ということだ。契約を結んだのに実務レベルではまだ始まっていなかったわけだ。会員自身がアップロードする場合は「事前に楽曲名を会務部に知らせていただきたい」って、しょぼすぎる。
もっといえばサンプリング調査の方法を詰める必要もある。そのまえに全曲報告にしろ、と強く言いたいが。

ところで質問者の「巻上公一評議員」って、もしかしてあのヒカシューの?

Youtubeとニコニコ動画で印税生活は送れるか?その3へ続く。

タグ :JASRAC動画

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Posted by Ueken Kidd at 01:46│Comments(0)動画
 
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