ソラマメブログ

2008年03月25日

ネット権とSecond Life

先日、「デジタル・コンテンツ法有識者フォーラム」という団体が映像・音楽配信の許諾を簡略化するための 「ネット権」の創設を提案して、ネットで話題になっている。

映像・音楽配信を許諾不要に 「ネット権」創設、有識者が提言

著作権と別の「ネット権」創設を、角川歴彦氏ら参加のフォーラムが提言


私は法律家でも評論家でもない、ただのミュージシャンなので専門的なことはわからないが、ちょっと考えてみた。
まず前提知識として、著作権法が今のネット配信に合わなくなっているというのは誰でもうなずくと思う。ねとらじの「ネットラジオと音楽著作権について」に著作権関係について簡単にまとまっているが、そうとうややこしくなっている。
ねとらじ ネットラジオと音楽著作権について

例えば、Second Lifeで言えば、音楽を配信しようとすると、JASRACに楽曲の使用を申請して著作権をクリアしても、著作隣接権がクリアできなくて音楽を流せないとかそういう問題がある。
だから「ネット権」では著作権者や著作隣接権者らに許諾を取る必要はなく、一定の事業者にインターネットでの流通に関する権利をネット権者に集中するという提案には大いに賛成だけどいくつか疑問もあって、

・ネット権の対象となるコンテンツは当初、インターネット上での流通の要請が大きい映画、放送、音楽の3分野とし、それぞれ映画製作会社、放送事業者、レコード製作者がネット権者となる、とはいっても実際、インディーズのレコード会社なんかは対処できるのか。

・実際にどういう管理事業者のどういうシステムで処理するのか。本当に著作権者や著作隣接権者らに公正に分配してくれるのか。言うはやすし行うは難しという感じだ。

そして実際のところ、「ネット権」が提案されても実際に法律化されるのには何年もかかるだろうし、単なる提案に終わる可能性も高いし、そんなのんきに待っている間にSecond Lifeの音楽シーンがしぼんでしまうだろうという気がする。
現状の著作権法がわけわかんなくてもその運用を改善していくほうが現実的なんじゃないか。

タグ :著作権

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